まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

テレビドラマは観月ありさちゃんのドラマ(『あした天気になあれ!』)を家族で見る程度になってしまった私だが、晩御飯を食べながら息子と一緒にアニメは見るのだった。
今二人してフリークしているアニメは『NARUTO』『最遊記 RELOAD』…そして、土曜日午後6時から放映の『鋼の錬金術師』(TBS系)。

これは、心の病気の人がたくさん出てきて、そのキャラの特異さにストーリーの趣を託そうとして失敗し、ストーリー展開もキャラの深さも中途ハンパそのものだった『ガンダムSEED』が放送されていた時間枠。
だいたいTMレボリューションの曲をオープニングに起用したあたりで、狙うポイントがずれていたのよね…ガンダムSEED
オリジナルファンとしては、なんとなく消化不良なまま放送が終わってしまった番組なので、なんだかがっかりしていた矢先、始まった「はがれん」。

少年ガンガン』という月刊誌に掲載されている漫画のアニメ化なのだが、めちゃくちゃテーマが重たい。
しかも、その重たいテーマを背負うのがまだ年端もゆかない少年(12才で国家錬金術師の資格テストに合格するという天才!)とその弟(ある事件がきっかけで自分の肉体をなくし、鎧に魂を定着させて生活している)というのがスゴイ。
声優さんも見事なキャスティング、オープニングは大好きなポルノグラフィティ
ポルノの歌は、日本語がはっきりくっきり聞こえてきて、その上でパワーを感じるし、人間のぎりぎりの暗さ・弱さを歌っていても下品にならないので気にいっている。
このテーマ曲が聴きたいばかりに私は見始めたのだが…毎回ディープさを増していくストーリーにはまってしまうほどの「はがれん」ファンになってしまった…。

面白いことに、土曜日夕方6時からTBSで放送されたあと、午後6時半から、CATVのあるチャンネルに合わせると1週間前の「はがれん」を放送してくれるのだ。
アナログ地上波だけの製作アニメではなく、CATVで放送されることも前提として共同製作・配信されているのだ。
同様のシステムを取っているアニメに『アトム』もある。
放送メディア間の相互乗り入れはかなり自由なものとなり、そのコラボレーションの取り方で、鑑賞する側にとっても楽しみ方も無数に広がっていく。
まるで錬金術のように…。

主人公のエドワード(兄)とアルフォンス(弟)は、錬金術の等価交換の原則を信じ、死んでしまった自分たちの母親を復活させようとある禁忌の術を使ってしまう。
それは、たぶん愛ゆえに犯した取り返しのつかない行為であったはずだ。
そして、失ってしまったものを取り戻すために、苛酷な旅が始まる。
10代の少年たちが背負うにはあまりにも醜く歪んだオトナの世界を垣間見ながら…。

人間の命・尊厳に関したテーマが、今後もこの番組で様々なバリエーションで語られ続けることだろう。
見終わったあと、やりきれなさを感じて胸の痛むときもあるけれど、息子と一緒に見つづけていきたいと思う番組のひとつだ。

鋼の錬金術師公式ページ(SonyMusic領域内)
 http://www.sonymusic.co.jp/Animation/hagaren/

↑番組内容に相応しく激重ですが、とってもデザインがイカしてます。
『ヨタ日記』は必見。製作現場のこぼれ話・とっとき画像などが豊富に『ヨタ日記』にもアップされています。