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まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

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このところウイルス対策に関するお問合せやパソコンの設定やらでバタバタと慌しかったのだが、昨日は「掲示板って怖いなあ…」という出来事に遭遇。

会議所では毎日さまざまな会合が持たれている。
昨日は、観光飲食業部会関連の集まりがあった。
私はいつものようにルーティンワークをこなしてスキャナや画像ソフトと格闘していたのだが、飲食業部会担当の課長さんから「兵藤さん、ちょっと」と呼ばれた。
なんでも、今日会議にご出席のある会員さんが掲示板の風評被害に遭われているとのことだった。

会員さんから詳しく説明をうかがいながら、その掲示板の現物をパソコンで見る。
ご持参いただいたプリントアウトのURLを入力しようとしたが長い(^^;
何回か入れなおしていたら「○○○○(店主のお名前)と入れると出てくるよ、たくさん」とのこと。
へ? そんなにたくさんの掲示板に書きこみされてしまっているんだろうか…。
Yahoo!の検索窓にお名前を入力すると…出てきました、とてもたくさん。
個人名で検索しただけで、10件近く。
お店の名前で検索すると…なんと77件もの書きこみが…。

掲示板はいわゆる「レンタル掲示板」の類ばかりだった。
公のきちんとしたところが運営しているものもあれば、管理人が書きこんだ本人と思われるものも複数
もちろんアダルト系列の掲示板もあれば「きっずなんとか」だの「愛国なんとか」もある。
どういうカテゴリーで投稿したのか不明だが、意味不明な長文がずらずらと並び、その文章の中に「安眠妨害」だの「死刑」だの物騒な言葉が並んでいる。
そして、文中には店主の個人名、ご家族の名前、お店の名前はもとより商店街の名称まで書きこまれている…。

読んでいて目はちかちかしてくるし、気分は悪くなってくるし、おまけに「セキュリティの警告画面」が表示される掲示板もあって、冷や冷やしながらアクセスを続けた。
画面を眺めながら、会員さんに色々質問をして背景を掴む。
商店を経営しているのだから、一般のサラリーマン家庭よりは朝が早い。
朝の準備の時間はまだ薄暗いうちに始まっているのは、どの業種の商店も似たようなものだろう。
そのお店も同様で、掲示板に書きこみを行った本人(なんとあろうこうか…掲示板に本人の実名で書きこみをしているのだ…。)は「うるさくて眠れない、安眠妨害だ、死刑だ」などと怪文書を投げ込んだり、この会員さんのこどもさんのあとをつけて歩いたり(今のところ暴力被害はないらしい)…ということが度々あったらしい。
このお店のほかにも、ご近所では同様の被害がいくつか起きているようなのだ。
書きこんだその人は、もとから奇怪な行動が周辺住民に知られてはいたのだが、会社をリストラされたあたりから行動がエスカレートしていったようだ…。

会員さんのところにはパソコンがない。
「ない」のにどうして今回のこの事件が判明したかというと、ご近所の娘さんがパソコンを買ったおり、知り合いの名前を色々入れて検索したら「たまたまいっぱい出てきてビックリ」ということに…。
会員さんは警察にも届けた。地域の民生委員の人も動いている状態で、書きこみを行った本人の親もこのままではいけない、ときちんとした精神的なケアを行ってくれる場所に本人を行かせる意向はあるらしい。
しかし…空きがないらしいのだ。
それに、もし仮にそういう施設の空きがあって治療に専念出来たとしても、この77件(もしかしたらそれ以上存在しているのかもしれない…)の掲示板の書きこみは放置されたままになる。
読む人が読めば誰のことか分かる上に、放置しておくと二次被害の恐れもあり、このままというわけにはいかない。
書きこみを行った本人は、削除する意思はないだろうし、その家族が削除できる方法を知っているか…というと、その望みは薄い。

こういう被害に遭った場合、正規の代理人(弁護士)を立てて法的手段に訴える以外には方法がないらしい。
掲示板の管理人に事情を説明して、書きこみを削除してもらうにしても、被害にあった人が『書かれた本人である』という証明、また「書かれた文章が誹謗中傷にあたる」と判断するに値するかどうか…など、削除を依頼するまでにいくつかのハードルがあるからだ。
パソコンをもたないこの会員さんが自力でこれをやるのは、労力的にも無理がある。
しかし前述のように代理人をお願いすれば費用が発生する。
風評被害にあい、精神的にも傷つき、日常生活に影響が出ているのに…それを正常な状態に戻すために自らがお金をかけなければならないというのは、なんだかおかしな話である、と会員さんは憤慨していた。
お気持ちはよく分かる。
なんとかして差し上げたいなあ…と思っているところに上司1が戻ってきた。

上司1は、会員さんの窮状をすぐに理解した上で、会議所主催の無料法律相談日に予約を入れるなど、出来うる限りの手当てを尽くしてくれた。
このおかげで、釈然としない気持ちのままだった会員さんも、幾分穏やかなお顔になってお帰りいただけた。
早く解決するといいなあ、と心の底から思う。
「インターネットなんてバケモノがあるから、こういうバカなことになるんだ!
なくなっちまえばいいのに」と繰り返し怒っていた会員さんの言葉が忘れられない。

どんな道具もそうだけれど、使い方を間違えるととんでもないことになる。
便利なものほど使うときに用心しないとコワイなあ…と思った一日だった。

…で、ほかにもバタバタしていて、結局「とくだね館」のリニューアル版の見本をいくつか拵える仕事は持ち帰り。あーあ(笑)