まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

今日は珍しい人から久しぶりに電話がかかってきた。
大学時代の元カレである(*^-^*)
お母様の一周忌も二月に済ませて、少しは気持ちにゆとりが出てきたのだろうか…。
恩師の近況報告から始まって、「インターネットを始めたいんだけど」という相談まで、1時間近くおしゃべりをしてしまったのだった。

彼は入学当時は文学科ではなく、人間関係学科というところの所属だった。
心理学や精神分析を学びたい…ということで、和光に入ってきた人だったから、『ものぐさ精神分析』のあの岸田秀先生がお目当てだったというのもうなづける。
1〜2年生を岸田ゼミに在籍しながら、日本の戦後の精神史をさぐる意味もあって、戦後の日本文学を研究していた杉山先生のゼミを受講すべく転部してきたのだった。
私が在籍していた佐伯研究室と杉山研究室はお向かいさん同士。
ゼミ生同士の行き来も多く、自然と交流するようになっていった当時の懐かしい思い出があれこれ思い出される。

その岸田先生が70歳を迎えられ、大学を退職なさることになり最終講義に出席してきたとのこと。
同じく退職なさる先生がもうお一方いらして、それはそれは格調高く「いかにも大学の最終講義だなあ。在学当時、もっと真面目に聞いておけばよかった」と痛感するほどの内容だったとのことだが、例によって岸田先生は「オレが世界を変えるんだ」的ゲンキ発言が続出だったらしく、ゼミ生たちもへにょへにょしながらお見送りをしたらしい(笑)

花束贈呈の折には「花よりオンナの子」とばかり、ハグしてしまったらしいし…。
いつもながら元気かつマイペースなご様子に、聞いていて嬉しくなってしまった(^^)

そんなこんなの近況報告を聞いた後、久しぶりで会った同じゼミの仲間と連絡を取り合うようになったという。
ところが、当たり前といえば当たり前のことなのだが、北は北海道から南は沖縄まで、居住地が広がっているため、電話代がかなりかさんでいるらしい。
「何か安い電話の利用方法はないのかなあ?」との質問に、インターネットからIP電話の説明までを、ざーっとしゃべりまくってしまった。
これって、いつも職場で受けている相談みたいなものだから、内容的にはさほど難しくないんだけど…お互いにそんな会話を交わしながら、思わず吹き出してしまったのだった。

東京電力の「光なんたら」の話をしていた時だ。
「おれさ、専門学校の授業でその仕組みについて説明したりしてるんだよ。
このケーブルの中には珪素が入っていてうんたらかんたらってね。
なのに、本人はまだ未体験というんだから、無責任にもほどがある(笑)」

「あら、別にいいんじゃない?
 そりゃ、実際に使っている人ならそれなりの切り口で語ることも出来て良い場合もあるかもしれないけれど、生徒さんに伝えなければならないのは、光なんたらの使用感ではなく、その仕組みなわけでしょ?
それが伝わればいいんだもの…立派な先生やってるじゃないの。」

私が何かを説明すると、彼は自分の言葉で1度言い換えて、きちんと噛み砕いて理解してくれている。
その過程をつぶさに見ているだけに、きっと教壇で良い先生ぶりを発揮しているのだなあ…と微笑ましく思った。
それにしても…俳句を専攻していた私がWebだの画像処理といったパソコン仕事でメシを食っていたり、精神分析やってた彼が電子専門学校の教壇に立っていたり…と世の中本当に分からないものである。

「こういう時流には乗りたくなかったんだけどね。死ぬまで。
そろそろ頃合で乗り遅れないようにしないといけないだろう、と腹くくってインターネットにも手出してみるさ」とは、現在も文学青年を続けている彼の言。
気持ちはよぉ〜くわかるよ。
岸田先生の「幻想論」じゃないけれど、インターネットなんて霞みたいなものが、これだけはびこってしまうのも何だか妙なもんだものね。
そんな気持ちもよく理解しつつ「Sくんもネット始めてこの間メールくれたんだよ」とダメ押しをしたら「うーむ。良くないニュースだけど、そこまで押し寄せて来てるのか!」だって(笑)
デジタルだって、うまく使いこなせばブンガクも出来るし、思索の道具にもなるだろうから、そんなに心配いらないよ。
秋葉原で色々資料を集める決心がついたようでよかった、ヨカッタ。

ところで、今日の写真はセブン・イレブンで買った食玩

○参考ページ
楽天市場】DONEUNYO内・鉄道ファンvol1(全6種)のページ
http://www.rakuten.co.jp/doneunyo/470624/525722/537016/

私の父は鉄道マニアで、NゲージだのHOゲージをよく拵えていた人なのだが、こんなものまで飴の付録のおもちゃにしてしまうとは驚いた。
職場近くのイレブンでゲットしたので、自分の席で組みたてていたら、上司2(同じくNゲージなやさしいパパさん。カメラの腕もすごい!)が「噴煙がこれだけキレイに撮れる写真はなかなかないんだよ」と色々解説してくれた。
新幹線よりはSLのテンポが好きな私は、なんだか無性に汽笛の音が聴きたくなってしまったのだった。

夏休み、ふみやを連れて秩父鉄道にSL乗りに行こうかな・・・。

※本日、『喫茶室 〜雨の日と月曜日は〜』PukiWikiにて立ち上げた。
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