まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

我が家の小熊こと、うちの息子は本日から修学旅行。
一泊二日で日光へ。
あいにくどしゃぶりの雨の中のスタート。
私はPTA広報のお役目として「出発の時の写真を撮る」なぞという仕事もあったので、見送りの傍らこどもたちの様子をパチリ。
どの子もワクワクしながら元気な様子でバスに乗り込んだ。
どうぞ楽しい旅行でありますように。

帰宅して家事を片付けながらもからだがだるい。
やはり昨日の猛暑が祟っているのだと思う。
午後からは、伊奈の県民活動センター(略称:けんかつ)まで出向いて、県北PTA主催の『広報誌の作り方』研修会に出席しないとならない。
けんかつへは、かつて「ストーリーテリング」の初心者コースで通った経験があるが、ともかく交通の弁が悪いのだ。
大宮からニューシャトルに乗ること26分「羽貫」駅下車後、けんかつまでの無料送迎バスがあるにはあるが、これが一時間に1本程度・・・。

今回の研修会は、県北小中の各学校2名以上の参加なので、かなりの人数が集まったのだが、うちの学校から参加の私の相方さんは、仕事先から直接来場。
「兵藤さん、拾ってあげる」と言ってくださったのだが、どう考えてもそれは彼女にとって大きなロスタイムとなる。
「仕事場まで迎えに行ってあげてもいいからね」と事前に言われていたのもあって、それはとてもとても申し訳ないから・・・と今日まるまる一日お休みをいただいたのも、この「仕事先」→「たぶんお昼は移動中の車の中でパン」→「はじめての道でもしかしたら道に迷う」→「ギリギリ到着で汗だく」を少しでも回避していただけたら・・・と同じ働く立場で分かる範囲のささやかな気配りをしたため・・・。
彼女もまた、今朝の撮影に立ち会ってくれているので、それはそれはハードスケジュールなはずだし・・・。
で、私は電車を2本乗り継ぎ、バスに乗って会場入り。
仕事持ちのお母さんは、いつもこういう無理を重ねてPTAに参加する。
最近は、はなから「私は仕事があるから参加できません」と一切の行事や役割に参加しない働くお母さんもいるけれど・・・ねぇ、みんな少しずつ無理しながらも取り組んでいるんだもの・・・。
10回のうちのたった1回でもいいから、何かの形で参加してみませんか?
そうでないと不公平だと思うよね、とは帰りの車中での彼女と私のため息まじりの会話・・・。

研修の内容は申し分のないきめ細やかなものだった。
PTA広報誌のコンクールも開催している読売新聞東京本社の校閲部の方が講師としていらしてくださった。
よく通る素敵なお声で、ユーモアたっぷりの講演ぶり。
ある程度、印刷だの編集に対しての基礎知識はあったつもりの私だが、あらためて認識することやPTAならではの注意点もわかり、とても興味深い3時間だった。

1.フロントページに学校長やPTA会長の挨拶を入れるのはいかがなものか?
 これ、全く同感である。
 「読む気をなくさせますから、是非この悪しき慣例はやめましょう」と講師の先生。
 ・・・そうよね・・・。それは分かるのだけれど、新年度の1号目は前年度の部長・副部長さんも同席してくださって拵えるし、前年度のある程度の方針を引き継ぐから、こうした「慣例」のページをバッサリやるわけにもいかない・・・。
 でも、と先生は続ける。
 「どうしても掲載しないとならないなら、せめて1面に載せるのはやめましょう。
 さりげなく、小さく、そっと2面以降に載せても問題ないはずです。」と。
 なるほど(*^-^*)。

2.写真の扱い色々
 ともすれば「どの子も平等に」といった思想ゆえ、それこそ修学旅行の集合写真みたいなものが多くなりがちだけれど、そんな写真ばかりだと伝えたいことが全く伝わらない場合が多いものだ。
 「動き・表情のある写真」を「あまり枚数をたくさんでなく」「できるだけ大きく」使うことによって、読み手にも楽しんでもらえる紙面が出来る、とのテクニック色々にうんうん、と頷く。

3.日本語の乱れにご用心
 気がつかないくらい定着してしまっている「日本語のまちがい」に注意を払うこと。
 例えば・・・

 ○汚名挽回
 これ、一見正しそうに思える熟語だが『汚名』は「返上」するもの。
 「名誉」「挽回」とごちゃごちゃになってしまって、あやまった運用が定着してしまった例の一つ。

 ○カレーライス100円サービス!
 「通常500円のカレーを100円引き!」なのか「通常500円のカレーを本日は100円で!」なのか、二通りの解釈に取れる文章。
 この手の「書き手だけがわかっている」日本語が氾濫している現状の中、広報誌には細心の注意が必要。

 こうした実例を引きながら、「新広報委員決定」→「ガイドライン作成」→「企画会議」→「編集会議」→「印刷」→「広報誌完成、配布!」までを、懇切丁寧に解説してくださった。

 コンクールに実際に出品された広報誌の実例も取り混ぜながらの解説だったから、全てが『明日すぐに役立つ』ものばかり(^^)


 ところで、ある女子大のテストで「『りょうさいけんぼ』を漢字で書きなさい」と出題したところ「料裁兼母」という答えが実際あったそうな。
 それはそれで分かるイメージであるけれど(笑)

 息子が不在なのは、なんだか妙な具合だ。
 こんなに寂しいとは思っていなかったので、いかに彼の笑顔に毎日救われていたのかを痛感する。
 たしかにPTAも面倒といえば面倒だけれど、それもこれも小熊のため。
 そして、自分のためでもあるのだから、楽しく広報誌づくりに参加できたらいいな・・・と思う「小熊のいない一日」であった。