まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

以前から気になっていたダッチオーブンのひとつ『コンボクッカー』を先週購入してから、毎日この鍋のお世話になっている。
もともと貧血予防のため鉄鍋を使用しているわが家であるので、鉄鍋独特の前処理の面倒くささも何のその・・・今はこの鍋からくりひろげられる美味しい料理の数々にビックリさせられ通しで「シーズニングの面倒さなんてなんでもないなあ・・・」と次に購入したいダッチオーブンのあれこれを思いワクワクしているところである。

ダッチオーブンは、もともと家庭内の台所で使われていた鋳造鉄鍋を外でも使いやすいように脚をつけたり、蓋の上に炭を乗せやすいようフランジ(エッジ)をつけたりして、現在知られる形に進化したものだ。
息子と共にアウトドアライフな楽しみ方をする時用として一つはアメリカ・ロッジ社製のものが欲しいと思ってどのタイプにしようか考えた挙句、まずはキッチンで手ごろに使えるコンボクッカーを購入することに決めたのだった。

コンボクッカーは、蓋の部分だけをフライパンのように使うことも可能。
もちろん、蓋を蓋にして使えば煮込みもちゃぁんと行える。
おまけに、大きさも少し小さめなタイプを選んだので、スキレットと呼ばれるフライパンタイプのダッチオーブン代わりに本体の鍋部分を使うことも可能。
調理に使う前に、ワックスと鉄臭さを落とすためのシーズニングという処理を行う必要があり、それが少しばかり手間がかかるけれど、新車だって慣らし運転が必要なんだもの、鍋だって愛情をそそいで育ててあげたいものだ、と思うので全然苦にならないのだった。

私が行ったシーズニングの方法は、『誰でもできる!かんたんダッチオーヴン料理』(菊池仁志監修/小暮幹雄著・実業之日本社)の方法を参考にして、自分なりにオリーブオイルを刷りこむ回数を加減しアレンジしたものだ。

1.乳液タイプのクレンザーで本体・蓋共に念入りに洗い、ワックスを落とす。
2.お湯を使ってクレンザーを洗い流す。
 タオルでしっかり水気をふき取り、中火で鍋を焼いて水気を完全に飛ばす。
3.自然にさましながらペーパータオルに含ませたオリーブオイルを鍋全体に刷り込む。
 これを4回ほど繰り返した。
4.セロリ、生姜、たまねぎ、長ネギ、ニンニクなどの香りの強いくず野菜をオリーブオイルで炒める。
5.お湯で洗い、火にかけて乾かし、もう一度香りの強いくず野菜を同様に炒める。
6.お湯で洗い、火にかけて水気を完全に飛ばす。
 まだ鍋が熱いうちにオリーブオイルを鍋全体に薄く伸ばし刷り込む。
7.温度が完全に冷えないうちに、もう一度オリーブオイルを刷り込む。

こんな手順でシーズニングが完了。
記念すべき慣らし運転第一号の料理は「チキンと野菜の蒸し煮」だった。

オリーブオイルでチキンに焦げ目をつけた後、セロリを縦半分に割ったものを鍋の底に敷き、香辛料をまぶした手羽肉を鍋に放り込む。
そして、その周りにはよく洗った丸ごとのじゃがいも・たまねぎ、とうもろこしなどを入れて蓋をする。
弱火でことこと煮ること1時間弱。
野菜の旨みがぎゅっと鍋の中に閉じ込められた状態で、とてもおいしい野菜の蒸し煮が出来上がった。

レシピをご覧いただければお分かりのとおり、煮るための水分をわざわざ入れていないのだ。
なのに、弱火でことこと煮ている間に、取手の部分から野菜の水分がぽたぽたと落ちてくるのが分かる。
野菜自身の水分で煮る形になり、しかもセロリやにんにくのほどよい香りが肉にも染みてとても美味しいできばえとなった。
特に、息子・夫共に驚いたのがたまねぎの甘さ。
何一つ調味料を加えていないのに、それはそれはとろけるような甘さでほっぺたが落ちるかと思うくらいだった・・・。

キッチンのガス火でこれだけのおいしさなのだから、炭を使って外で作る料理はどれほどおいしいことだろうか。
今年の夏は日帰りでもいいから、近場でアウトドアな楽しみ方をしたいな、と思っている。
コンボクッカーは毎日ガス台の上に出しっぱなしのままで、朝食のオムレツ焼きに活躍したかと思えば、晩御飯のハンバーグを拵えるときにも重宝し、魚のムニエルや煮物、シチューも普段より少ない油と水分で出来上がっているのが何よりうれしい。
蓋の部分をフライパン代わりにしてしまうと蓋がなくなってしまうので、できれば次はスキレットのいいのが欲しいなあ・・・。
今台所で使っている中華万能鍋もフライパンの代用になるけれど、鉄の厚みが全然違うのだ。これがたぶんおいしさの違いに通じていると思うんだよね。

PTA広報紙発行の仕事もどうにかひと段落ついたのもつかの間、来週半ばにはまた部会があるし、その日はパトロール当番もあたっているので、一日PTAな人にならないとならない。
先週末は大学同窓会の事務局仕事で鶴川に出向き、夏発行の会報誌についての話や秋の大会のあれこれなど。合わせて佐伯先生の句集を出す話も同じゼミの卒業生から出て、こちらの段取りも慌しくなりそう。

あっちもこっちも慌しくなってきちゃったから、せめて食べることはゆっくりじっくり時間をかけて楽しみたいな、と思う。
元気においしく食べることが出来ていれば、人間まあなんとかなると思っているから(*^-^*)