まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

夏休み前半戦を大雑把に振り返って記録しておきたいと思う。
うだるように暑い日々が続いていたが、毎日仕事に出かけてそれなりに元気に過ごしていた。
息子が夏休みに突入してからは、朝の生活時間帯が今までとは異なってしまうため、なかなかに慌しい「まさに戦闘状態」の家事時間を過ごしている(^^;

ヤツは夏休みなものだから、結構のんびり寝ている。
私の方も洗濯しながら朝食の支度、洗濯ものを干しながら息子の昼の用意、その日に済ませなければならない仕事の確認(職場の仕事だけでなく、振込みやら電話連絡やら雑事色々の確認)を同時並行しながら、息子を起こすタイミングを見計らっているのだが、これがなかなか難しい。
大抵は8時ごろのそのそ自分から起き出してくるのだが、一人でご飯を食べてもおいしくないだろうから、とこちらも朝食を取らずに待っていると、その後しなければならない布団上げだの掃除機がけだの、化粧だのをとてもタイトな時間に行わなければならない。
こうして慌しい朝の時間を過ごすようになってしまったので朝のサイトチェックは至難の業・・・。帰宅してからは、息子のオンラインゲームにPCを奪われてしまうのもあり、私自身の気力が残っていないのもあって『布なぷうぃっきぃ』のサイトチェックをするのがせいぜいでバタンキュー。
で、こうして歯抜け状態のひどい日記が存在することになる・・・。

毎日仕事に出て、ほぼフルタイムで働いているものの、平日にお休みをいただけることがある。
その平日休みを利用して、まずは息子と映画鑑賞に出かけた。
7月の後半の水曜日の出来事である。
近くにあるワーナー系列の「マイカルシネマ大宮」で『スチームボーイ』を観たのだ。

かなりの歳月をかけたというこの作品、賛否両論分かれているのは知っていたが、あえてあれこれ評を読まずに息子とスクリーンにのぞんで鑑賞した。
息子(小6)にしてみれば、小難しい時代設定や、スチームや爆発の大音響で耳が痛いので、「よかったんだか、悪かったんだかビミョー」というのが率直な感想だと思うけれど、42歳の現役アニメファンの私としては、かなり楽しませていただけた。

映画が始まって、真っ先に魅了されたのが美術の素晴らしさ。
イギリスのあの乾いた空気が画面のそこここに溢れている。
家屋内部の調度品や壁の感じ、空の色、細かくあげたらキリがないけれど、そういう描き込みがしっかり出来ていて虫眼鏡で拡大して見てみたいなあ・・・という衝動に突き動かされたほどだった。
スチームの表現にもバリエーションがかなりあり、たなびくタイプ、爆発するタイプ、どれをとっても圧巻。
声優を起用せず、一般の役者に声を当てさせたのは、私の好みとしては「自然でいい」と思ったけれど、物足りないな、と思う人もいることだろう。
児玉清さんの声、とても素敵でした。気品あふれるイギリス紳士そのまま。
沢木さんの声は、画面上に声をあてている彼の顔がちょっと浮かんだりして、少し最初はとまどったけれど、黄色い頭のアメリカ青年らしい素晴らしい演技でなかなかよかったし・・・。

長期間にわたっての製作だったせいか、冒頭で出てきたキャラクターがあまり意味がないものだったり、これほどまでにストーリーの膨らみに関わるキャラがこの子か・・・というどんでん返しあり、で、設定ボードはもっとシンプルなほうが、こどもにも分かりやすかったかもしれない。
『アキラ』などよりは、低い年齢の人たちにも受け入れてもらえる作品になっているとは言え、やはりコアなファンはある一定の年齢以上の大人アニメファンだろうから・・・。
写真は、近くのコンビニでゲットした『スチームボーイ』のフィギュア。
飛行兵は組み立てるのがかなり面倒でした。
2つ目を購入して、お目当てのスカーレットが出てきたので、もう買わないと思うけれど(笑)
映画を観た後でパンフレットを購入してしまうのは、ケチな私にしては珍しいこと。
かなり年配の方も「スチームボーイのパンフレットください」と私の前に何人も何人もが列を作って購入していたから、やはり年齢層の高い人に支持されているのかもしれないな。

8月に入ってから、夫も休みを取れた土曜日に「しながわ水族館」へ。
「イルカに会いに行きたい!」という私の我侭を聞き入れてもらってのおでかけ。
あいにく、水族館に到着したのが「イルカショー」の終わった後で「アシカショー」しかやっていなかった・・・。
でも、水槽の中をのびやかに泳ぐイルカの姿を見ることが出来たので、それなりに満足。
息子は「亀のけんか」を一生懸命眺めていたっけ。
亀と亀が縄張り争いをしていたらしく、前ひれでお互いの頭を叩くようなしぐさを何回も繰り返したのだが、そこは亀・・・あまりにもスローモーなので、全く相手に当たらない。
そのうち疲れてしまったのか、お互いに自然と離れてしまったのには、眺めていた私たちも苦笑してしまった(笑)

ペンギンのコーナーは、なぜか腐った魚のにおいがした。
あまりの暑さ続きだったせいだろう・・・餌として与えられていた魚が多分腐敗臭を放っていたためと思われる。
館内にあるのでそれほど暑いはずはない「アザラシ」のコーナーも、「アザラシ生きてるんかいな?」と疑問に思うほど横向きに寝ているアザラシが、半身の片側をどっぷり水槽の水に入れてピクリともせずに動かず横たわっている姿も・・・。
「死んじゃってるのかなあ・・・」とこどもたちが心配そうに覗き込んでいたら、大きなあくびをしながら、前ひれを動かしていたのでホッ。
水族館や動物園で、イキモノに触れることが出来るのは嬉しくもあり、こういう姿を見ると「人間のエゴのためにこんな狭いところに入れられて気の毒な」と切なく哀しい気持ちにもなり、こどもの頃のように喜べないのが複雑な心境・・・。
息子も同じようなことを思っていたようで、「水族館も面白かったけれど、その後乗った水上バスの方がずっと楽しかった。なんだか水槽の中にいるとかわいそうだもの」と寝床で話してくれたのは切なかったなあ・・・。

水族館の帰りは、水上バスに乗って日の出桟橋まで船の旅。
途中、フジテレビの近くを走るとゴーイングメリー号(アニメ「ワンピース」の主人公たちの乗っている海賊船)のレプリカと、それを追いかける船を見かけた。
あれ、面白そうだから、この次乗りたいな、と息子と約束。
海風はとても心地よかった。
海の周りには、ガラス張りの高層ビルが立ち並び、「このビルが一因となってヒートアイランド現象がおきているのだ」と思うと悔しい気持ちもあって、思う存分「涼」を満喫してきた。
水のある風景はいいなあ・・・。
この次は、水族館ではなくて屋形舟でふみやと遊ぶのがいいかもしれない。
親が思う以上に、こどもは成長している。
もっと情緒豊かな遊びを共有する、そんな年代にさしかかってきているのだなあ、と思うと息子が眩しかった・・・。

先週の水曜日は、上野の科学博物館へ。
でっかいトドの剥製に親子してビックリ。
水族館同様、剥製が飾られているのが妙に切ない。
マンモスのレプリカを眺めるのと違って、クマやリスの剥製がそのまま飾られているのは、大人になって眺めると辛いものを感じる。
夏休みの宿題を片付ける人が多いせいか、あっちでもこっちでも熱心にノートにメモを取っている姿が印象的。
新館の「たんけん広場:身近な科学」http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/permanent/01/2f.html が親子ともども一番楽しめる場所だった。
中でも息子は「エアーバスケット」の操縦がなかなか上手く、博物館員さんに誉めていただいたほど。
HPには掲載されていないのだが、手を小さな円盤の上でたたくと、金属板が上まではねあがるというしかけがあって、「音の大きさが影響するのかな? それとも手に流れる電流の強さ?」と息子は距離を伸ばすための工夫をあれこれ試みていた姿が妙に印象的だった。
普段のんびりしている息子ではあるが、考察する力を着実に身に着けてくれていたのだな、と少しばかり嬉しいひととき(^^)

で、今週半ばから夫と息子が岩手に帰省。
私は留守番で、翌週の16日から交代で夏休みをもらい、息子と思う存分いろいろなことに挑戦して楽しむ予定。
両親共に働いていると、一人で留守番の時間が長いから、こういう工夫をしないとね。
来年はも少しましな夏休みにしたいな・・・と思っている。

さて、夏休み後半戦はいかに?