まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

YMOを久しぶりに聴いて思うこと

2007年7月6日(金)、NHK総合の夜10時からの番組『プレミアム10』にYMOが出演していました。
1980年代のテクノポップ全盛時代に青春期を過ごしてものとしては、懐かしくもあり「お互いがんばってきたよね〜」という一種の感慨
のようなものもあり。

おぐしが素敵なシルバーグレーになった細野さんや教授の姿を眺めながら、リリーフランキーさんとのやり取りに「年をとるってことも悪くないな」と感じた一時間でした。
あの当時のとんがった感じとはまた別の、ゆったりした魅力も加わって・・・けれど、スタイリッシュな音と装いはそのまま。
なんとも「風通しの良い」大人なたたずまいでした。

中でも「Rydeen」の2007年版の演奏はよかった♪
冒頭から主旋律を奏でるのが"おもちゃのピアノ"というあたりが、このすさみきった時代の中でなんだかほっとしました。
ユキヒロさんの鼻歌から出来たというこの曲は、時代を経てもなお軽やかでありながら、なぜか無機的でないところがいいですね。

ウィキペディア」の「Rydeen」の解説ページにあるように、どことなく「東海道五十三次」とか「浮世絵」みたいなイメージがあるのは、あの軽やかさゆえでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3_(YMO)

キリンラガービールで07版のライディーンが流れるたびに、ついつい体が動いてしまうわたし(^^;
同じ時代に聴いていた、『スペクトラム』や『カシオペア』なんかも聴きたくなったので、今日はTSUTAYAで少し探してみるとしましょう(*^-^*)。

それにしても、年を重ねるっていいものなのかも。
三人との鼎談の進行をつとめていたリリー・フランキーさんが「40を過ぎてからあたふたともがいていて・・・」なんて同世代の感想をもらしていたら、細野さんが「40代は一番キツイかもしれない。もうこのくらい(の年齢)になると、いろいろなことを忘れてゆくから『どうでもいいや』みたいな気楽さがあるんだよね」みたいなことをおっしゃっていて、ああ・・・そうなんだ。40代って不惑どころか、仕事や人間関係、自分のこれからのあり方みたいなのをまだまだ手探りしてバタバタしている時期なのね。これが過ぎてゆけば、少しはサバサバできるのかなぁ・・・と50代、60代へのほのかな憧れのようなものも抱いたりして。

ライディーンを聴いていたあの若い日々からしたら、わたしだって随分オバサンになったんだけど、まだまだいろいろいらないものがくっついていて、そぎ落としが足りないんだなぁ、と思ったら、ちょっとココロが軽くなってきた金曜の夜でありました(*^-^*)