まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

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『マザー・テレサ 愛のことば』(いもと ようこ絵・女子パウロ会刊)

マザー・テレサ 愛のことば

マザー・テレサ 愛のことば

マザー・テレサの言葉に、いもとようこさんのかわいらしい挿絵がついた、ちょっと手触りの変わった絵本。
国学図書館協議会の選定図書に指定されています。

この絵本、中に書かれているマザーの言葉は漢字まじりでルビが一切振られていません。
それほど難しい漢字は使われていないのですが、どうしてなんだろう、と考えてみました。
いもとさんの挿絵は、おなじみのふわふわっのうさぎさんや猫さん、ことりたち…と、かなりちいさな人たちが大好きになるような愛らしい挿絵ばかり。
でもルビなし漢字が結構あるので、幼稚園や小学校低学年のひとたちの中には読めない人もいることでしょう。

そう考えたとき、この本は「オトナとこどもが一緒に読むことを願った本」なんだなぁと思いました。
大きなひととちいさなひとが一緒に手にして声に出し読む本。
ひとりで絵本を眺めるときよりも、いっそう楽しさ・あたたかさが増すこの読み方が私も大好きです。

小さなひとへのプレゼントとしてだけでなく、日々の暮らしに疲れたオトナへの贈り物としてもよく差し上げます。
『わたしたちは忙しすぎます。ほほえみを交わすひまさえありません』という絵本冒頭の言葉には、いつもはっとさせられます。
今日一日、何回ほほえむことが出来たでしょうか?