まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

三連休・2日目の日曜日(7/18)、以前から気になっていた原市沼の古代蓮を早起きして見に行って来ました。

住居表示は「上尾市」、生活圏のほとんどが「さいたま市」という二つの市の境目で暮らしています。
緑豊かな上尾。そして大都市としての便利な機能を備えている大宮。
二つの都市の良い所取りをして、毎日の暮らしを楽しむ日々は、なかなか贅沢。


「原市沼」は、ニューシャトル『沼南』駅からゆっくり歩いて5分の所にあります。
上尾市内の方なら、循環バス『ぐるっとくん』を利用して「沼南駅前」で下車するのも便利。


駅の改札を出てすぐに、道路にこのような看板が立っていて、原市沼までの道案内をしてくれます。


木陰が涼しく心地よい小径をのんびりと歩くこと5分。


ボランティアによって運営されている「原市沼」に到着。
入口には、「どこから」、「どんな移動手段を使って」、「何名の人が」蓮を見に来たかを詳しくチェックしているホワイトボードがあり、ボランティアの方がきちんと統計を取っていました。帰り際に戴いたリーフレットによれば、2009年の来場者総数は、12650人だそうです。


毎朝、開花本数をカウントし表示している看板。


今年の蓮池開放期間は、6/20〜8/15とのこと。
朝5時から夕方5時まで(8月は朝5時半開園)、蓮を楽しむ人たちのために園内を開放して下さっています。見頃は朝6時〜9時とのことだったので、私も早起きして6時には沼に到着していました。

東京方面からいらした方、他の蓮の名所を見た後「はしご」して原市沼に来た方、ご夫婦揃って本格的な三脚持参の方など、多種多様な来訪者にビックリ。
園の入口には、遠方の地名が記された車が沢山停まっていました。


開きかけのつぼみとがく。


これから開くのが楽しみな若い蕾。


手製の渡り板などで渡りやすいような工夫があちこちに。


真っ白な蓮の花も。


朝露がとてもキレイ。撮影用にわざわざ水滴を垂らす方もいるそうです。


きらきら、ころころ。


沼にはとんぼもたくさん飛んでいました。


園内の至るところに、こうして腰掛けて休むことのできる椅子やスペースが設けられています。補修・設置は安全性を十分配慮して行われている模様。ボランティアの皆さんのあたたかな心遣いがうれしいです。


「原市沼を愛する会」は40人ほどで運営されている団体とのこと。メンバーの方たちのほかにも、道具や資材を提供する方、あるいは蓮の天敵であるザリガニ捕り用のペットボトルを集めてもってくる方、カンパを寄せる方たちのさまざまな支援で運営されています。

このあたり一帯は、かつて蓮が群生していた地域だったようなのですが、宅地化が進むにつれ、いつのまにか蓮の姿が消えてしまっていました。
平成6年(1994年)3月、有志により古代蓮復元のため、蓮池掘削許可を市に申請。
復元のため、行田市から種をいただいて育てたそうです。
そして、蓮第一号が咲いたのは平成8年(1996年)7月18日の朝だったということです。

リーフレットによれば、平成21年(2009年)の総開花数が9,150輪。
捕獲したザリガニの数は、なんと17,060匹(^^;
また、来訪者に進呈した蓮の種や蓮根が、県内各地のほか、滋賀・富山・長野・新潟・群馬・福島・栃木・熊本でも開花に成功したとのこと。美しい古代蓮の輪が全国各地に広がっているようです。


園内には、蓮のほかにも多種多様な植物が育てられています。写真のブラックベリーは、来訪者は自由に取って食べることが出来ます。こんなあたたかな心遣いもとてもうれしい(*^-^*)。

のんびりと園内を散策したら、いつのまにか小1時間ほどの時間があっという間に過ぎてしまいました。
帰りに入口でボランティアの皆さんにお礼を述べると、こんな素敵なおみやげをいただきました。蓮の実は皮をむいて食べると、甘くておいしいそうですよ。

この次は、も少し早い時間に起きて朝日にきらきら輝く蓮を楽しみたいな。


原市沼近くの高架下の広場には、こんな小さなアスレチックもあります。
お日様ぎらぎらな暑い朝には、ここでちょっと一息入れるのもオススメ。