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まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』今度は字幕版で見たいです!

6/23(木)、『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』の試写会に参加してきました。
原作の「マチルダばあや」シリーズは大好きな作品。
マチルダばあやシリーズは、イギリスの本格派ミステリー作家 クリスチアナ・ブランドさんがこどもたちのために書いたお話です。彼女が児童文学を書いていることをご存じの方、意外と少ないのではないかしら。ばあやのおしおきは、いつも意表をつく形で行われますが、「どんな具合に映像化されているんだろう」とワクワクしながら試写会場へと出向いたのでした。


2005年に制作された「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」は“お母さん不在の家庭”が舞台でしたが、今回はその逆。夫が戦地へ駆り出された農園で三人のこどもと、経営危機に直面している農園の留守を必死で守るお母さんのイザベル。そこへ都会から疎開してきたこどもたち二人が加わり、何やらわけありな夫のお兄さんも登場して物語は始まります。


舞台となるイギリスの農園風景は、美しい場面とそうでないバックヤードもきちんと描かれていて好感が持てました。思わず笑ってしまう登場の仕方で、ひとりひとりの個性や立場もスクリーンに映し出され、いつのまにか私たちも農園の住人に。


こどもたちのいたずらぶりはどこの国でも共通ですね。時代と場所は違えども、「これ、毎日私が経験してたこととおんなじ」と思わず苦笑してしまいました。
家事・子育ては24時間営業だから、ひと息つく間もないまま、家族のいろいろな問題に直面して、思わず叫びたくなる時ってありますよね(^^;誰かなんとかしてーって。


そんなイザベルの元に、謎の乳母(ナニー)が派遣されてきます。
それがナニー・マクフィーだったんですね。いよいよお話の始まりです。
お話の内容は、映画館に足を運んで堪能していただくとして…。


試写に先立ち、この映画の親善大使・尾木ママクフィー(尾木直樹先生)と、石田純一さんのトークショーが行われました。「しからない子育て」、「ほめて育てる」、「人は死ぬまで成長する」、「共感のあいづち」といった、子育てに携る上でとても大切なエッセンスを、お二人はシェアして下さいました。


事前に子育ての大切なエッセンスをうかがってから映画を拝見出来たので、セリフのひとつひとつ、しぐさや表情の微妙な動きの中に、子育てや人と関わる上での大切なヒントをたくさん見出すことが出来ました。


中でも印象に残ったのは、イザベルが大切にしているあるものを使って、こどもたちが農園の危機を救った後のシーン。行為自体は決して褒められることではないのですが、まごころと正直さがあれば、ちゃんと通じるものがある。胸が熱くなりました。


また、長男のノーマンが、お父さんの危機に際して発した言葉も胸に残りました。自分の感覚を信じるということの大切さをあらためて確認することが出来たんですね。ファンタジーにありがちな、ふわふわした感触の作品ではなく、セリフのひとつひとつ、場面のはしはしまでを丹念に拾い、味わい返したい、そんな作品でした。


さて、トークショーの中で特に印象に残ったのは「ほめる子育て」についてのお話。


「ほめる子育て」と言うと「悪いことを良いこととして褒めるんですか? とよく質問されるけれど、そうではなくて、“ステップアップ”したことを褒めてゆくのよ」と尾木ママは話して下さいました。


ステップアップした過程を認めるということは、結果そのものを見るのではなく、その子(その人)の心と体に寄り添い、歩んでゆく過程のひとつひとつ、道筋を共に歩んで見てゆく…。まさに“共感=エンパワー”そのものなんですね。そして「認める」の上にあるのが「信頼する」ということ。映画の中に登場する「5つのレッスン」と共に、大切な宝物として心に刻まれたお話となりました。


ナニーのステッキが振り下ろされても、それはきっかけづくりにしか過ぎず、魔法の力ですべてが解決されるのではない、というのもまたよかったです。課題や壁を乗り越えていくのは、あくまで“こどもたち自身の行為と努力によって”なのです。乗り越えてゆく方法の奇抜さに感嘆し、そしてまた、その結果を受けたオトナたちの反応もまた、慈しみのあるものへと変化してゆく。人は人によって支えられ、育てられ、成長してゆくのだな、としみじみ思いました。


今回は日本語吹き替え版で拝見したのですが、石田純一さんがトークショーで「最後の方で出てくるこのフレーズにとても感動しました」と英語で紹介してくださったある言葉があります。日本語吹き替え版だと少しわかりづらかったので、劇場公開された暁には、ぜひ日本語字幕版でセリフをじっくり味わいたいと思いました。


そうそう。乗り物好きな方には、たまらないあるモノも登場します。私、あのシーンが実は一番興奮したんですね。イギリスの淑女は礼儀正しい上に、実はものすごく大胆だったりもする。ああいう女性になりたいものです。ナニー・マクフィーカッコイイ(笑)


○ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ公式サイト
 http://tobu-kobuta.jp/
 ↑尾木ママの子育てレッスンビデオもあります(^-^)