まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

お散歩から見えてきたもの

自宅近くには、昭和40年代に建てられた大型団地があります。



私は世田谷区・三宿で生まれました。


その後、千葉県松戸市にある常盤平団地で中学1年まで育ったのですが、団地で育った影響もあって昭和30年〜40年台に建てられた大型団地をみかけると、いつもとても懐かしい気持ちでいっぱいになるのです。

年末年始の運動不足を解消するべく年明けから家の近所を散歩しているのですが、昨日は久しぶりに近所の団地を歩いてみました。


この団地の中には、今年二十歳になる息子が通った幼稚園があります。彼と一緒に遊んだ公園や、毎朝幼稚園まで通った道を懐かしく思い出しながら団地の中をゆっくりと歩きます。


幼稚園に通っていた当時は、各団地の階段入り口やベランダ側芝生のあちこちに、植木鉢やプランターがたくさん並べられていました。住民のみなさんが思い思いに花や緑を楽しんでいたのです。色とりどりに並べられた花々を眺めるのは、毎日とても楽しみでした。


ところが久しぶりに団地の中を歩いてみると・・・団地の建物の周りが妙にこざっぱりとしています。どうしてなんだろう、とよくよく観察してみると、あの頃溢れんばかりに並べられていた植木鉢やプランターが一つも置かれていないのです。


その代わり、団地自治会とUR住宅機構が共同で管理している植え込みエリアが随所にありました。


この植え込みもまた美しくはあるのですが、あの頃の雑然とした中にも元気溢れる花々の風情とはやはり違うんですよね。住民のみなさんが思い思いに鉢を並べていたあの頃がなんだか懐かしく思えました。


しばらく歩くと、団地に何やら新しい部分が付け加えられている棟に遭遇。


一体何だろう、とぐるっと回って確認してみると、階段に新たに付け加えられたエレベーターでした。高齢化が問題となっている昨今、日本全国の大型団地でこのようにエレベーターが付け加えられているというのはテレビの情報番組で見て知識としては知っていましたが、実物を見るのは初めてのことでした。


このエレベーター、各階に止まるのではなく一つ置きの踊り場に止まるように設置されているのですね。


ずんずん歩いて団地の中で一番大きな公園に到着すると、公園内にはこどもたちの姿がありませんでした・・・。


冬休み最後の日曜日ということもあり家族と外出しているお子さんが多いせいもあるかとは思いますが、かつてこの公園に大勢のこどもたちが遊んでいた姿を知っているだけに、なんだか切ない気持ちで胸がいっぱいに・・・。思いがけず少子高齢化を実感してしまいました。


こんなものも発見してビックリ!


この団地が立てられた地域には遺跡が発掘されたんですね。


昔も今も、人が集まり住まう場所には共通した土地の気みたいなものがあるのかも、と不思議な気持ちに…(^^;


団地内の掲示板を眺めていたら、「ふれあい広場」というコミュティスペースで様々な催し物が開催されていることを知りました。昔なつかしい映画の上映会や茶話会などで住民の皆さんの交流を深めているんですね。


まだまだ寒い冬だけど…春はゆっくりとやってきているようです(^^