まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

日々の暮らしを心地よいものにしてくれるモノ・コト・ヒトの記録です

原市沼へ古代蓮を見に行ってきました

昨年(平成22年)は7月20日の早朝に見に行ってきた原市沼の古代蓮
仕事の平日休み日を利用して、今年は昼間の時間帯に見に行ってきました。



今年の蓮池開放期間は、6/20〜8/15・朝5時〜夕方5時までだそうです。
見頃は朝6時〜9時。早起きして行ってみてくださいね。
あ…8月は朝5時半開園となりますので、どうぞご注意を!


>>去年、早朝に見に行った時の様子はこちら


布団を干したり、掃除機かけたりしてから出かけたので、原市沼に到着したのは午前11時近く。空に少し雲があるとはいえ、今日も絶好調の暑さです(^^;




ニューシャトル「沼南」駅下車、徒歩5分。
入口の看板には「今日の開花数」も表示されています。


入口入ってすぐ見えてきたのは、まだ蕾の蓮。
スーっとおひさまに向っている姿がなんだか清々しい。


昨年より少し早い時期にお邪魔したので、
「まだこれからだねー」な蕾が多め。


沼のすぐ脇にはシャトルが。


園内のあちこちには、座ってゆっくり眺められるよう
椅子も用意されています。心づかいがうれしい。



蓮の花も暑いんでしょうか…(^^;



朝からの暑さで心も体もしおれ気味でしたが、蓮の花の鮮やかさと、葉っぱの涼しさに元気をもらいました。


園内にはこんな珍しい植物も。



ブラックベリー。自由に取って食べていいそうです。
取り過ぎちゃダメですよー。



元気をたくさん戴いたので、心ばかり募金させて戴いたところ、こんなものを戴きました。

小さなビニール袋の中身は「蓮の実」というか種です。


説明書のとおり、早速口の広い容器に水を張って入れてみました。
これからの成長が楽しみです(^-^)


【関連リンク】
○エウラトラベルさんブログ「原市沼の古代蓮
(↓午前中の蓮の様子がわかります)
http://ameblo.jp/euratravel/entry-10945071692.html


○『古代蓮プラス雫とレンギショウマ写真展』
7/2(土)〜7/10(日)ギャラリー緑隣館にて
http://www.youyouphoto.com/news2.php

6/29(水)『クレアモントホテル』を深谷シネマで観てきました

下の写真は、昨日(6/29・水)午後4時少し前の「深谷」駅前の空。
入道雲がもくもくと。まるで真夏のような暑さでした。


このところ、大変暑い日が続いています。
昨日は平日のお休み日。
ひとりで家にいる時は、基本的には扇風機のみで過ごすのですが、昨日は朝から30度近い気温。さすがに干からびてしまいます(^^;
どこか外の施設で涼もう、と出かけることにしました。


ランチやお茶の約束をしている地元の友人と出かけようとも思ったのですが…。
ごめんなさい!
このところ、週末の休日も「○○のために」がつく外出が続いたので、「久しぶりに自分ひとりのために時間を贅沢に使おう」と、エネルギー充填のため、深谷まで足を運ぶことにしたのです。


東大宮から宇都宮線で「大宮」に出て、高崎線に乗り換えて…。
大宮から飛び乗った高崎線は運悪く「籠原」どまり。
途中で乗り換えて「深谷」へ。片道1時間半弱の電車の旅は、ちょっとしたピクニック気分でした(^-^)
煉瓦造りの駅舎を出て階段を下り、東口ロータリーに出ると真夏の暑さ。溶けてしまいそう。日傘をさしてずんずくと歩き始めました。


駅前ロータリーにあった渋沢栄一翁の像。


こちらは夕暮れ時の一枚。うしろ姿です。
彼の目に、今の日本はどう映っているのでしょう…


実は、深谷シネマさんには以前何回かお邪魔しています。
☆2008年『水になった村』を観にいった時の日記↓
http://d.hatena.ne.jp/orange_cake/20080129


当時は、まだデジカメじゃなくて携帯電話のカメラで撮影した小さな写真が大半でしたっけ。小さい写真ですが、「銀行跡地」を利用した以前の映画館なのがおわかりいただけるでしょうか?
ドキュメンタリー映画をかけていたにも関わらず、50席の館内は、ほぼ満席状態でした。大勢のお客様のあたたかい熱気が心地よく感じられる、とても居心地のよい空間だったのをおぼえています。


2010年、市の区画整理のため現在の場所に移転。
酒蔵を改造した新しい映画館にお邪魔するのは初めてなのでワクワク。
しかも、上映されている映画『クレアモントホテル』は、昨年、岩波ホールにかかっていた時「観たい!」と思っていた作品なのです。


駅から歩くこと10分弱。


お・・・見えてきました!


ん? 「豆腐」の文字が…。映画館はどこ?


おお、矢印が…(涙)


ホッとしながら進んでゆくと…あれ? お休み処?


ちょっとドキドキしながら進みます…


…あ、ありました!


映画館の前には、テーブルと椅子も用意されています。
お天気のよい日には、ここで観終わった映画の感想をゆっくりおしゃべりするのも楽しそう♪


こちらは受付の様子。

立派な映写機が飾られていました。
カウンターには飴も。あたたかな心づかいがうれしい(^-^)


受付左側には、飲み物の自動販売機が見えます。
ん? 何やら素敵な空間が・・・


入口入って左側には、こんなステキな小部屋がありました。

本棚には、思わず手に取りたくなるようなタイトルの本が並び、避暑地のロッジを思わせるような椅子に腰かけると、そのまま何時間でもボーっと座っていられそうでした。この場所はコミュニティスペースになっていて、映画館にいらした皆さんの交流の場所になっているんですね。


こちらは、入口右手の通路から入口を眺めた一枚。

映画に関するさまざまな情報が、壁に楽しく掲示されています。
ひとつひとつの掲示物に目を通しているうちに、時はあっという間に流れてゆきます…。


午後一番の上映の部は13時30分から。
映写が開始されてすぐ、少し遅れて入場してらしたレディ達がおられました。
小さな声でお話しされている内容から、お二人のうちのどちらかがおみ足の調子がよくないらしい…。しかもはじめていらした方のようで、真っ暗な中、館内の様子がよくわからないようでした。


私は通路から1席置いた場所に座っていたのですが、お二人のために席を移動し、通路側にご一緒に座っていただくことに。このお二人との出会いもまた、深谷のよい思い出となるのでした…。


さて、『クレアモントホテル』について。
2005年に制作された映画で、ロンドンが舞台。
ホテル暮らしの老婦人と小説家志望の青年が偶然出会うところから、この物語は始まります。夫人は思い出を紡ぎ、青年は彼女との出会いと交流を通して人生を知ってゆき…。


私が言葉をつくすより、予告編をご覧いただいた方が映画の手ざわりはおわかりいただけるかと思います。



サラ・パルフリーを演じるジョーン・ブロウライトは、ローレンス・オリヴィエ夫人で、もともとは舞台の出の人。気品があるのにお茶目な面も持ちあわせていて、ワーズワースの詩を諳んじている英国女性の素敵さが、彼女の立ち居振る舞い、姿かたちすべてから溢れてきて見とれてしまいました。
「こんな女性になりたい」と前から思っていた全てが、サラというキャラクターになって目の前に現われてくれた感じ。そうか。こうなりたかったんだ、と確認したら、とても気持ちが明るくなりました。


がっかりするような現実に出くわしても、サラは愚痴をこぼさず、ウィットにとんだ言葉で自分の人生・時間を楽しんでゆきます。しかも肩肘張ったそれではなく、ごくごく自然で、それでいて自分をしっかり保っていてとても小気味よい。
年を重ねた女性ならではの、包容力。そしてあたたかさ。磨かれた魂の豊かさは画面から溢れるほどに伝わってきました。

そしてサラに偶然出会ったルードヴィッグもまた、同じ美しい魂の持ち主。
美しい面立ちを持ちながら、イマドキには珍しく礼儀正しくジェントルで、しかもサラと同じように詩を愛する心を持つ青年。


年齢や性別を超えて、同じ輝きを持った二人の魂が交流を重ねるのに時間はあまりかかりませんでした。


ああ、こういう繋がりって本当に素敵だなぁ、とため息が出たんです。
私がずっと求めていたのは、こうした人と人との出会いなんだろうなって。
恋愛モードいっぱいの映画もたまには良いけれど、もっと心の奥深いところで、とても静かに繋がっている、そうした人と人との絆の物語をゆっくり味わいたかったんですね。


二人は、お互いがお互いに対して「何をどう感じているか」をとても丁寧に伝えようとします。言葉もしぐさもとてもとても大切にして…。


毎日、ネットや実際の生活の場で沢山の言葉のやり取りをしているけれど…。
あの二人のように、心をつくしてきちんと相手に伝えることが出来ているかしら?言葉をおもちゃのように扱ってはいないかしら?


自分に残されている、あまり多くはないはずの時間を考えると、人とつながるための言葉を粗末に扱うことはとても出来ないとしみじみ思いました。そして、言葉だけでは伝えきれない想いがあることもまた確認して…。


エンドロールが流れて、さまざまな物想いに耽っていると、お隣の席のレディお二人が話しかけてきました。お話しをうかがうと、なんと!お二人とも80歳代とのこと。
映画のはしばしで、ささやくような声で微笑ましい感想が聴こえてきていたのですが、その瑞々しい感受性と実年齢のギャップにちょっとビックリしてしまいました。


主人公のサラが、ある人の申し出を断る際に放った印象的な言葉があります。
「誰かの娘でも妻でも母でもなく、残りの人生は“私”として生きたい」。


この言葉が流れた時、私もお隣の席のレディ二人も、思わず強く頷いてしまいました。
そして、“私”として生きる時に、真に自分の“たましい”を認めてくれる存在があったなら、そんなことも三人して思ったのが隣どおしに座っていてわかったのもまた不思議な体験でした。


どうやら人はひとりでは生きてゆけない生き物のようです。
しかし、寂しさや刹那の感情だけで繋がった絆はもろくはかなく崩れてしまう。
たとえ姿形がこの世界から消えたとしても、たましいの深い部分で理解しあい、心を開いていれば、そのつながりは決して消え去ることはないのだ…と。
映画を見終わった後、心の中はとても穏やかでまるで洗髪したてのようなさっぱりとした気分になりました。今まで悩んだり迷っていたことの大半は、どうやら形がはっきりわかり処分することが出来たようです(笑)


深谷シネマ、来週の上映は「英国王のスピーチ」。
イギリス映画に登場する「気品と誇りを失わずに生きる人々」のひたむきな姿が私は好きみたいなので、来週もまた深谷に足を運びそうな気がします。
願わくば、来週はあまり暑くなりませんように(^-^)


クレアモントホテル オフィシャルサイト
http://www.cl-hotel.com/


○酒蔵の映画館 深谷シネマ
深谷市深谷町9-12 TEL:048(551)4592
http://fukayacinema.jp/


※『クレアモントホテル』は、6/26(日)〜 7/2(土)まで。
[上映時間] 10:30- / 13:30- / 16:30- / 19:30-


そうそう。
シネマの入り口にあった「お豆腐やさん」で、こんなものを買いました。
味噌が練り込んであるクッキーは絶品♪おからケーキもとっても美味しかったですよ。

『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』今度は字幕版で見たいです!

6/23(木)、『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』の試写会に参加してきました。
原作の「マチルダばあや」シリーズは大好きな作品。
マチルダばあやシリーズは、イギリスの本格派ミステリー作家 クリスチアナ・ブランドさんがこどもたちのために書いたお話です。彼女が児童文学を書いていることをご存じの方、意外と少ないのではないかしら。ばあやのおしおきは、いつも意表をつく形で行われますが、「どんな具合に映像化されているんだろう」とワクワクしながら試写会場へと出向いたのでした。


2005年に制作された「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」は“お母さん不在の家庭”が舞台でしたが、今回はその逆。夫が戦地へ駆り出された農園で三人のこどもと、経営危機に直面している農園の留守を必死で守るお母さんのイザベル。そこへ都会から疎開してきたこどもたち二人が加わり、何やらわけありな夫のお兄さんも登場して物語は始まります。


舞台となるイギリスの農園風景は、美しい場面とそうでないバックヤードもきちんと描かれていて好感が持てました。思わず笑ってしまう登場の仕方で、ひとりひとりの個性や立場もスクリーンに映し出され、いつのまにか私たちも農園の住人に。


こどもたちのいたずらぶりはどこの国でも共通ですね。時代と場所は違えども、「これ、毎日私が経験してたこととおんなじ」と思わず苦笑してしまいました。
家事・子育ては24時間営業だから、ひと息つく間もないまま、家族のいろいろな問題に直面して、思わず叫びたくなる時ってありますよね(^^;誰かなんとかしてーって。


そんなイザベルの元に、謎の乳母(ナニー)が派遣されてきます。
それがナニー・マクフィーだったんですね。いよいよお話の始まりです。
お話の内容は、映画館に足を運んで堪能していただくとして…。


試写に先立ち、この映画の親善大使・尾木ママクフィー(尾木直樹先生)と、石田純一さんのトークショーが行われました。「しからない子育て」、「ほめて育てる」、「人は死ぬまで成長する」、「共感のあいづち」といった、子育てに携る上でとても大切なエッセンスを、お二人はシェアして下さいました。


事前に子育ての大切なエッセンスをうかがってから映画を拝見出来たので、セリフのひとつひとつ、しぐさや表情の微妙な動きの中に、子育てや人と関わる上での大切なヒントをたくさん見出すことが出来ました。


中でも印象に残ったのは、イザベルが大切にしているあるものを使って、こどもたちが農園の危機を救った後のシーン。行為自体は決して褒められることではないのですが、まごころと正直さがあれば、ちゃんと通じるものがある。胸が熱くなりました。


また、長男のノーマンが、お父さんの危機に際して発した言葉も胸に残りました。自分の感覚を信じるということの大切さをあらためて確認することが出来たんですね。ファンタジーにありがちな、ふわふわした感触の作品ではなく、セリフのひとつひとつ、場面のはしはしまでを丹念に拾い、味わい返したい、そんな作品でした。


さて、トークショーの中で特に印象に残ったのは「ほめる子育て」についてのお話。


「ほめる子育て」と言うと「悪いことを良いこととして褒めるんですか? とよく質問されるけれど、そうではなくて、“ステップアップ”したことを褒めてゆくのよ」と尾木ママは話して下さいました。


ステップアップした過程を認めるということは、結果そのものを見るのではなく、その子(その人)の心と体に寄り添い、歩んでゆく過程のひとつひとつ、道筋を共に歩んで見てゆく…。まさに“共感=エンパワー”そのものなんですね。そして「認める」の上にあるのが「信頼する」ということ。映画の中に登場する「5つのレッスン」と共に、大切な宝物として心に刻まれたお話となりました。


ナニーのステッキが振り下ろされても、それはきっかけづくりにしか過ぎず、魔法の力ですべてが解決されるのではない、というのもまたよかったです。課題や壁を乗り越えていくのは、あくまで“こどもたち自身の行為と努力によって”なのです。乗り越えてゆく方法の奇抜さに感嘆し、そしてまた、その結果を受けたオトナたちの反応もまた、慈しみのあるものへと変化してゆく。人は人によって支えられ、育てられ、成長してゆくのだな、としみじみ思いました。


今回は日本語吹き替え版で拝見したのですが、石田純一さんがトークショーで「最後の方で出てくるこのフレーズにとても感動しました」と英語で紹介してくださったある言葉があります。日本語吹き替え版だと少しわかりづらかったので、劇場公開された暁には、ぜひ日本語字幕版でセリフをじっくり味わいたいと思いました。


そうそう。乗り物好きな方には、たまらないあるモノも登場します。私、あのシーンが実は一番興奮したんですね。イギリスの淑女は礼儀正しい上に、実はものすごく大胆だったりもする。ああいう女性になりたいものです。ナニー・マクフィーカッコイイ(笑)


○ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ公式サイト
 http://tobu-kobuta.jp/
 ↑尾木ママの子育てレッスンビデオもあります(^-^)

『タイレストラン クンメー』さんでランチを戴きました

今日は長距離自転車の旅を敢行したため、帰宅前におなかがペコペコに(^^;
5月26日(木)、上尾市役所のはす向かいにオープンした『タイレストラン クンメー』さんにて、ランチを戴きました。



◆タイレストラン クンメーさん
【住  所】上尾市宮本町15-5-106  >>地図
【電  話】048-774-7325
【定 休 日】日曜・祝日
【営業時間】ランチ 11:30〜15:00( L.O14:30)
      ディナー 18:00〜 22:00( L.O21:30)
【駐 車 場】有



ランチメニューの中の「ゲンキョウワーン」を戴くことにしました。
本日は一人でお邪魔したので、カウンター席に着席(^-^)


テーブル席はこんな感じです。
窓から日の光がさしこんで、とても明るい店内です。



天井には異国情緒漂う灯りが…


“クンメー”とは、はタイ語で“おかあさん”という意味だそうです。
 タイ料理というと、とかく「辛いのでは?」というイメージが強いのですが、ランチで戴いたゲンキョウワーンは、辛いのが苦手な私でも美味しく戴けました。ライス、スープ、デザート付でなんと580円!



パンチの効いた香辛料を包み込むココナツミルクのやわらかな甘さ。
デザートのタピオカもココナツミルクの海の中、ほんわり泳いでいました。


ランチのトレーには、スプーンしかついていなかったので「サラダ、どうやって食べようか?」と心もとなかったのですが、心配は無用でした。テーブル隅の小さな食器籠にお箸とフォークが用意されています。スープに入っていたお野菜も、お箸でキレイにつまんで美味しくいただくことが出来ました(^-^)
この次は、もう少し辛いメニューにも挑戦してみようと思います。

コミック用画材・パーセル商品なども揃っている素敵な本屋さん『ブックマートぺんぎん」さん♪

本日より6月に突入。
衣替え&今年は"節電ビズ"のスタート日なのに、朝からとても寒い一日。
こんな日は元気を補充しないと!
仕事の平日休みを利用して、久しぶりに「本屋さん充」を堪能してきました(^^)


本日お邪魔したのは、地元上尾にある『ブックマートぺんぎん』さん。
職場広報紙「おすすめの一冊」でもお世話になっている書店さんです。
Twitterアカウント( @b_m_penguin )では、毎日「新刊案内」を配信してくださっていて、マンガ本〜BL、サブカルチャー本…と私のアンテナがブルブル反応する本情報が毎日てんこもり。お店にお邪魔したくてうずうずしていたのでした。


◆『ブックマートぺんぎん』さん
【住  所】上尾市大字上1780-2   >>地図
【電  話】048-773-1045
【営業時間】[平日・土曜日]10:00〜21:00 [日・祭日]10:00〜20:30
【Webサイト】http://www.bmpenguin.net/ ←HPから「本の取り置き」も出来ます



お店の向い側は三菱自動車さん。
上尾警察から17号を「桶川駅入口」に向って進み、右手に「トステムビバ」さんが見えて、左手に「セブンイレブン」が見えたら左折してください。お隣は「ア・レ・エズ」さんというレストランです。



店舗前に駐車場も完備。
この日は運良くキレイな痛車が止まっていたので、目の保養をさせて戴きました(^-^)



現在の店舗は、店長さんご自身が設計なさったそうです。
明るい店内には、所狭しとコミックやライトノベルが並んでいます。壁側の棚には、写真集や文芸書、実用書のほか、パソコン関連本、NHKのテキストなども。『手と足の描き方』や『BLポーズ集』なんていう、マンガや&イラスト描きさんにはうれしい本も充実しています。


写真を取り忘れてしまったのですが、レジの傍にはペン先やトーンなどの画材道具も。限定本の棚には、かなりレアなものも鎮座ましましてました(^-^)
まさにファンタジーな品揃えの店内は、じっくり棚の間を歩きたい、そしてあっという間に時が過ぎてしまう…そんな素敵な空間です。


Twitterで流して下さる入荷情報の膨大さと正確さには、毎日目を見張るばかり。
本日、店長さんにゆっくりお話をうかがい、理由の一端がわかった気がしました。
お店やサイト運用を通してつながりある方々との強力なタッグにより、オリジナルの素晴らしいシステムを構築なさっているんです。店長さんの頭の中に「こんなのがあったらいいんだけど」が発生し、それを投げかけると具体的な形にするためにお手伝いしてくださる方がいる。
それはまるで、ギルド(あるいはクラン)のような結びつきなのかもしれません。
「いいな」と思うものを誰かに手渡すための手段をみんなで整えてゆく…。
なんて素敵なつながりなんだろう、とお話をうかがいながら元気が出てきました。


さて、本日私が購入したのは『大好き!Vitantonio とっておきレシピ101』(濱田美里著/河出書房新社刊)というレシピ本。コミックだけでなく、こうした実用書も揃えて下さっているのはうれしいです。



ホットサンドベーカリーを使った、ワッフルやドーナツ、ポワソン、パニーニ、タルトレット、ビッツェルなんかの作り方がぎっしり詰まった美味しそうな本です。「米粉ドーナツの作り方」や「プレーンたい焼き」なんかも紹介されていて、どれから拵えてみようかと迷うばかり(笑)


その上、2008年に同人誌を刊行なさった時の貴重なオフセット本も入手させていただきました。r.n./p.r.pさん発行のこの一冊は、FFTAFFTA2汎用交流作品集とのことですが、ゲームを体験していない私でも存分に楽しめる内容でした。セリフまわしの絶妙さ、装丁・イラストの美しさ、たっぷりと堪能させて戴きました。


今日は自宅(東大宮)から自転車を漕いでお店にお邪魔したけれど、今度は「北上尾」の駅から歩いて遊びに行こうかな。そうすれば、雨の憂鬱な日にも、きっととびきり楽しいひとときを過ごせるように思うのです。すっかりファンタジー充出来て元気が戻ってきた水曜日のひとときでした。

原市earth cafeさんの「慎太郎ピザ」食べてきました

住まい近所にある原市eart cafeさんに、新しいメニューが登場していると聞いて、5/18(水)のお昼に食べに行ってきました。



○原市earth cafeさんについて以前書いた関連日記はこちら


食べてみたかったメニューの名前。
…それは「慎太郎ピザ」!


埼玉県出身のシンガー・工藤慎太郎さんが、テレビ埼玉の番組取材でお店を訪れた時に誕生したメニューです。



フォカッチャ大好きな私にとって、大好きなピザも併せて楽しめるメニューに大喜び♪ふかふかフォカッチャ生地に、ピリっと辛みのきいたトマトソースがかかったピザは、とってもやさしい味がしました。


飲み物は何をお願いしようかと楽しく悩んだ挙句、紫外線が強くなる季節にピッタリの「美肌茶」をオーダー。



ティーポッドごと出てくるので、カップ3杯ほど美味しくいただくことができました。


店内のかわいい小物を眺めながら楽しんでいると、こんなお知らせが張りだしてありました。



お店の人気メニュー、4種類のフォカッチャサンドがお持帰り出来るようになったんですね。お茶をたっぷり楽しんだ後、お土産に出来るのはとってもうれしいです(^-^)


そうそう。
この日、6/4(土)に上尾市コミュニティセンターにて開催予定の『1000年の山古志』のチラシも置かせていただけたんですよ。>>上映会情報はこちら!
チラシご持参の方は100円引きになりますので、お店に立ち寄って、ぜひチラシをお持ちになってください。


お店の外のお花たちも、とってもキレイです。
次にお邪魔するときには、どんなお花が咲いているかな。楽しみ♪



◆原市earth cafeさん 店舗情報
 http://haraichi-earthcafe.jimdo.com/
 http://profile.ameba.jp/koushintounoarucafe/
 上尾市原市中3-1-1 [TEL] 048-722-4488

5/15(日)上尾東ロータリークラブ 第49回公開例会「女優サヘル・ローズさんが語る人と人との絆」

平成23年5月15日(日)、地元・むさしのグランドホテルにて開催された、上尾東ロータリークラブさんの「第49回公開例会」にお邪魔してきました。


この日は通常例会のほかに特別講演がありました。
講師はテレビ・ラジオで活躍中のサヘル・ローズさん。
「逆境を乗り越え、夢に向って生きる」との演題で、戦乱のイランに生まれ、様々な困難を乗り越え現在に至るまでの貴重なお話をたくさんうかがうことができました。



サヘルさんは1985年生まれ。
イランご出身の25歳。18年の在日歴とのこと。
薔薇のような華やかさをお持ちの美しいお姿にうっとり見とれてしまいました。
サヘルさんが会場に入ってらした途端、空気がふわんと明るく変わりました。ちょっと不思議な感覚にビックリ。好きな食べ物は、かっぱ巻きと焼き芋、もずくだそうです(^^


戦争でご両親を亡くし、幼少期はイランの児童養護施設で暮らしていたとのこと。
彼の国の養護施設で暮らす対象は0歳〜12・3歳まで。大きな部屋の中にベッドがずらりと並び、そのベッドの上のみが自分の部屋、衣類は着まわし、お誕生会は年に1回だけ全員を祝う・・・そんな環境で育ったそうです。サヘルさんはこの施設に5歳で入所、7歳まで暮らしていました。


0〜4歳児までは比較的養子の引き取り手が多いそうなのですが、引き取られるまでのお話にも胸がしめつけられました。定期的にオーディションのようなものが行われ、こどもたちがずらっと並べられた所に大人が来て、あれこれ質問しては選んでいき、別室でまた面接をして・・・といった具合に引き取り手がみつかってゆくのだそうです。小さなこどもたちは、何が行われているのかわからないまま参加。サヘルさんも当初、何もわからないまま列に並んでいたそうです。


そのオーディションによって施設を去るこどもたちがいるとは言っても、ごくわずかな数。施設に残るこどもたちのために、イランではテレビCMを流しているそうなんですね。


ある日、サヘルさんに、そのCMに出るチャンスが巡ってきました。栄養が不足していて体が小さかったサヘルさんは、全体の真ん中、前の列でカメラに納まったそうです。そのCMを見て、ある日、ひとりの女子大生が施設を訪ねてサヘルさんに会いに来てくれました。
これが後のお母さんとなる方との運命の出会いとなります。


女子大生は、その後も定期的に会いに来てくれるようになりました。
サヘルさんが喜びそうなお菓子やおもちゃを持ってきてくれたそうです。
「誰かが自分に会いに来てくれた」当初は、ただそれだけがとてもうれしくてうれしくて堪らなかったとのこと。でも、そのうちサヘルさんはこう思うようになります。「どうして手をつないで、ここから外に連れ出してくれないのだろうか」と。


ある日、彼女が帰りそうになった時、ひしっと手をつかみ「お母さんになって!」とお願いしたそうです。その後、彼女は1ケ月あまり姿を見せませんでした。嫌われちゃったのかな、あんなこと言わなければよかった…。サヘルさんは泣いて泣いて泣いたそうです。1ケ月後、女子大生はピンクのかわいい服を持ってサヘルさんに会いに来てくれました。「本当に私でいいの?」その日から、二人は親子になりました。


後でわかったことですが、サヘルさんを引き取ってくださったお母様は、王族のいとこにあたる血筋の方で、サヘルさんを引き取るにあたっては裁判を起こして、血の繋がった親御さんとの縁を切ってまで、サヘルさんを引き取る準備を進めていたとのこと。実の親との繋がりを断ってまでサヘルさんを引き取る決意をなさったお母様・・・。お話をうかがいながら運命の出会い、そして意志の強さのようなものを感じました。


その後、生活に行き詰り困ったお母様は当時の婚約者で日本に住んでいた男性と連絡を取ります。これがサヘルさんが日本に来るきっかけとなりました。来日当初は志木で暮らしておられたそうです。
当時、イランでは『おしん』が放送されていたので、日本人はみんな着物を来てまげを結って…とイメージしておられたそう。来日されて、どこにもそんな景色がなかったのでビックリなさったとのことでした。


日本語のわからないサへルさんのために、小学校の校長先生が1対1で日本語のレッスンを行ってくれたそうです。少しずつ学校になじもうと努力を重ねる中、お母様の婚約者との暮らしがうまくいかず、サヘルさんが虐待を受けるなどの出来事もあり、サヘルさんとお母様は家を出て公園のベンチで2週間も暮らすようになりました。学校でのサヘルさんの様子を見て異変に気がついた給食のおばさんは、公園で暮らすサヘルさんとお母様をおうちに連れて帰り、その後、1ケ月寝る場所と食事を提供したとのエピソードは、過酷なお話が続く中、ほっと心和むエピソードでした。その後、お母様がペルシャ語の通じる会社にお勤めになられて、いよいよ二人の暮らしがスタートします。


勤め先から近いということもあり都内に移住。
決して豊かな暮らしではないけれど、「帰れる家があること、身に着ける服のあることに感謝」しながら日々の営みを丁寧に重ねてゆきます。そんな中、中学でかなりひどいいじめに遭遇。
理科の実験用にバラを持参しなければいけなかった時のお話も印象に残ったエピソードの一つです。


今でこそ、安価に手に入るお花も増えましたが、当時バラを買うというのは、よほどのことがないかぎり、なかなかしない贅沢でした。毎日、ゆでただけでソースのかかっていないパスタを晩御飯に食べていたサヘルさん親子にとって、それは決して楽ではない準備です。
言いだしかねていたサヘルさんに、お母様は「必要なものはちゃんと準備してあげるから大丈夫よ」とパラを買ってあげました。次の日、大切にバラを抱えながら歩いていると、うしろから蹴られ、しかもバラを踏みにじられてしまったのです。お母さまが精一杯の想いで用意してくださった大切なバラ・・・。
悔しくて切なくてずっと目の前は滲み続けたまま。この日のことは、一生忘れることの出来ない辛く哀しい思い出となって、今でも心に残っておられるとのことでした。


バラはイラン原産の花。
しかも、サヘルさんのお名前には「ローズ」という単語が入っています。
踏みにじられたのは、自分自身であり、お母様であり、祖国でもあり。
どんなにか辛いお気持ちだったのだろうな、と私の視界もにじんでいるのがわかりました。


その後も過酷な運命に向き合いつつ、お二人は自殺も考えられたとのことですが、命を断とうとしたその時、サヘルさんは「私はおかあさんのために、まだ何もしてあげていない。このまま死んでは駄目なんだ」との想いが突然こみあげてきて、お母さまに「もう一度チャンスを頂戴。」と生きることを願ったそうです。お母さまも「サヘルが生きるなら生きてみるよ」と。


なんという絆の強さ。血のつながらない母、子がここまで相手を思い、信頼することができるのは何によるものなのでしょうか。
お話をうかがって、心の奥深くが揺さぶられた貴重なひとときでした。
生きることを選択したサヘルさんは、猛勉強をし、大学に進学。
卒業後、民間企業への就職も考えたそうですが、そこでまた彼女はとても大切な決断をします。



「お母さんの名前を歴史に残そう」
「そのためには、まず自分の名前を知ってもらおう」


それが、現在の芸能活動へと続いていくんですね。


サヘルさんの今の夢は「オスカー像をお母様にプレゼントする」こと。
そして将来、「サヘルの家」という孤児たちの施設をイランにつくること。


講演終了後の質疑応答の時間、私は「ハリウッド映画でどんな役柄を演じてみたいですか?」と質問してみました。すると「普段、明るいキャラクターのお仕事が多いけれど、私の中にある暗い部分も引き出した、そんなダークな役柄も演じてみたいと思っています。さまざまな経験を反映して演じられると思うんですよ」と、素敵な笑顔で答えてくださいました。


質疑応答が終わった後、一人の女性がサヘルさんに駆け寄りました。
手にはキレイな花束を持っています。
「自宅の庭から今摘んできたばかりなんですよ。
お話を聴いていて、どうしてもバラをお渡ししたかったので。
摘みたてなので、よい香りがすると思います」
素敵なプレゼントに、サヘルさんも会場に居合わせた私たちも、ニッコリ。


サヘルさんがオスカー像を手にし、受賞の喜びをスピーチする日を私も楽しみに待ちたいと思います。
マイクに乗って世界に届くお母様のお名前・・・フローラさんとおっしゃるんだそうです。見事な大輪の花が咲きますように。


サヘル・ローズさん オフィシャルサイト
 http://sahel.mlacky.net/