まどろむまどログ   - 「快」を求める日々の記録 -

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「怪獣のバラード」と「君をのせて」に涙腺がゆるんだ日

その曲を聴くとなぜか涙腺がゆるんでしまうという曲があります。
私の場合、それは「怪獣のバラード」と「君をのせて」なんですね。

本日、息子の中学校で合唱祭が開催されました。
今年は広報の役員を引き受けているので、取材のため仕事を休み、一日じゅう学校に張り付いていました。

息子の学校では、毎年学年ごとに歌う曲の大枠が決められています。
各クラスでその枠の中から歌う曲を選び、学年ごとに決められている課題曲1曲とあわせて、選んだ自由曲の2曲をクラスごとに披露するのです。

「怪獣のバラード」は、毎年1年生が歌います。
まだ声も小さく、ハーモニーもなかなか揃わない初々しい彼らが歌うこの曲は、私の大好きな「ヤング101」が『ステージ101』という番組で歌っていたオリジナルソング。

合唱で歌う場合はオリジナルとは異なるアレンジなのですが、歌の最後には「ヤ!」と元気な声を張り上げる場面もあり、こどもの頃見ていた懐かしい101をしっかり思い出して、いつも涙が出てきてしまうのです。

歌詞の中でも、2番に出てくる「自分の足跡に両手を振りながら」というところが特に好き。
歩いてきた足跡…つまり過去の自分にバイバイをする怪獣が、とてもかわらしく、いとおしく、せつなく感じられるのです。
その姿が中学生になりたての一年生の姿と重なりました。

「君をのせて」も1年生が披露してくれました。
線の細い声で、繊細かつ丁寧に歌い、とても綺麗でした。

息子は今年3年生。
課題曲は「青葉の歌」です。
この曲を聴くと「ああ、巣立ちの年なんだぁ」と毎年思います。
熱くたぎるエネルギーのようなものが、いつもこみ上げてきます。

ほんの少し前まで音程もうまく取れず心細そうにしていた男の子たちが、おなかの底から響く声で力強く堂々と歌う姿は見ていてとても清清しいものです。
また、女子も少し大人びたソプラノを綺麗に響かせ華やかさを添えてくれます。クラスの輪も大きな広がりをみせた仕上がりになっていました。

息子のクラスの自由曲は「樹氷の街」。
この曲はとても難しい歌なのですが、男性パート、女性パート共によくまとまっていたと思います。

最近、学校付近で通り魔事件が多発、若い女性や息子の学校の生徒も被害にあう…といった暗く厭なニュースが続いています。
そんな殺伐とした中、心和ませてもらったひとときでした。

犯人がまだ逮捕されていないので、PTA役員で登・下校時の時間帯に毎日パトロールを実施することに。
こどもの安全を守ることには私も賛成なのですが、いつもいつも「役員さんだけ」と負担を強いるのはいかがなものかな…とも思います。

保護者全員、地域全体で守っていかないと、ここまで物騒になってしまった世の中でこどもたちを守って行くことが出来ないのかもしれません。

「でかけよう 砂漠捨てて 愛と海のあるところ」
『怪獣のバラード』に出てくる歌詞です。

こどもたちの未来に、願わくば砂漠ではなく、愛が満ちているように、と願わずにはいられない一日でした。